注意事項

注意事項

布製カバータイプのチェーンについて、ご使用の際にはいくつかの重要な注意事項を理解しておく必要があります。このチェーンは特殊繊維で作られており、軽量で装着が簡単なため、手軽に利用できる点が魅力です。また、走行時の音が非常に静かであるため、騒音を気にすることなく運転できるという利点があります。

このように、布製カバータイプのチェーンは特定の使用シーンでは非常に便利ですが、その反面、使用条件には限界があります。ご利用前にこれらの注意点を十分にご理解いただき、適切な場面で安全にご使用いただくようお願いいたします。

チェーン規制の高速道路の布製チェーン使用時の注意事項

布製チェーンは高速道路での走行は、速度を40km/h以下に抑えることが推奨されます。これにより、チェーンの損耗を抑え、事故のリスクを軽減することができます。

※高速道路は一般道路と比べて走行速度が速いため、ドライバーのちょっとした不注意や交通ルール違反が重大な事故につながる可能性があります。自分勝手な判断はせず、料金所やSA・PAの係員の指示に従ってください。

冬用タイヤ・タイヤチェーン規制において、大分道、東九州道の一部(日田~中津)では布製チェーンでは走行できない区間があります(布製チェーン全てが走行不可、冬用タイヤ、鉄チェーンは走行可)その他の高速道路冬用タイヤ・タイヤチェーン規制の場合は問題ありません。


※高速道路においての走行は、ルールが変わる可能性がありますので、その際は高速道路の係員の指示に従って下さい。

■高速道路のチェーン規制箇所 冬用タイヤにチェーンを装着しないと走行できない区間です。

都道府県 路線番号 箇所名 区間 距離
新潟県・長野県 E18 上信越道 信濃町IC~新井PA(上り線) 24.5km
山梨県 E20 中央道 須玉IC~長坂IC 8.7km
長野県 E19 中央道 飯田山本IC~園原IC 9.6km
石川県・福井県 E8 北陸道 丸岡IC~加賀IC 17.8km
福井県・滋賀県 E8 北陸道 木之本IC~今庄IC 44.7km
岡山県・鳥取県 E73 米子道 湯原IC~江府IC 33.3km
広島県・島根県 E74 浜田道 大朝IC~旭IC 26.6km

チェーン規制の一般国道の布チェーン使用時の注意事項

一般国道では速度を抑え、40km/h以下での走行を心がけてください。高速度での走行は、チェーンの損耗を早め、事故のリスクを高めます。

カーブや急な坂では特に注意が必要です。布製チェーンは金属製チェーンに比べてグリップ力が劣る場合があるため、こうした場所ではスリップのリスクが高まります。減速し、慎重に運転してください。

■国が管理を行う一般国道(直轄国道)のチェーン規制箇所   冬用タイヤにチェーンを装着しないと走行できない区間です。

都道府県 路線番号 箇所名 区間 距離
山梨県 112 月山道路 西川町月山沢~鶴岡市田麦俣 15.2km
山梨県・静岡県 138 山中湖・須走 山梨県山中湖村平野~静岡県小山町須走字御登口 8.2km
新潟県 7 大須戸~上大鳥 村上市大須戸~村上市上大鳥 15.3km
福井県 8 石川県境~坂井市 あわら市熊坂~あわら市笹岡 3.2km
広島県・島根県 54 赤名峠 広島県三次市布野町横谷~島根県飯南町上赤名 2.5km
愛媛県 56 鳥坂峠 西予市宇和町~大洲市北只 7.0km

装着時の注意事項

ミニバンタイプ(FR車・4WD車)、1BOX(乗用含む)は空転しやすいので走行時に注意してください。

トラック全般や商用1BOX車(4ナンバー)には使用できません。

タイヤやホイールと、タイヤハウス内やサスペンションなどとの間隔が2cm以下であるお車には、走行時に危険であるため使用できません。

オフロードタイヤ、4輪駆動車用タイヤ、LT(ライトトラック)用タイヤには装着できません。

商品のご購入後は必ずテスト装備をしてください。

走行時の注意事項

一般国道を走行する際には、速度を抑えることが非常に重要です。特に、40km/h以下での走行を心がけてください。これは、布製チェーンが高速走行に耐える構造ではないため、速度を上げすぎるとチェーンの摩耗が早まり、破損や外れるリスクが高まるからです。

さらに、急ブレーキや急発進、急ハンドルは絶対に避けるべきです。これらの操作は、布製チェーンの耐久性に大きな負担をかけるだけでなく、タイヤのグリップ力が一時的に失われる原因にもなります。特に急ブレーキは、滑りやすい路面で車両の制御を失いやすく、事故につながる可能性があります。

また、急発進を行うと、タイヤが空転し、布製チェーンに過剰な摩擦が生じることで損傷が発生しやすくなります。急ハンドルも同様に、チェーンに対する横方向の力が強くかかるため、チェーンが外れたり、タイヤの一部だけに過剰な負担がかかる危険性があります。

これらの操作は、特にカーブや坂道などの危険箇所で事故を招きやすいため、スムーズで穏やかな運転を心がけてください。安全な速度と慎重な操作によって、布製チェーンの効果を最大限に引き出し、快適で安全な走行を実現できます。



クリアランスの注意事項

布製チェーンを使用する際、クリアランスが2cm以下の場合は使用を禁止しています。これは安全な走行を確保するために非常に重要なポイントです。

具体的には、以下の隙間を確認してください

タイヤトレッド部とフェンダーとの隙間

タイヤの接地部分とフェンダーとの間に十分な隙間があるかを確認してください。これが狭すぎると、チェーンがフェンダーに干渉し、走行中に損傷を引き起こす可能性があります。

タイヤの角(最も太い部分)とサスペンションとの隙間

タイヤの最も太い部分がサスペンションに接触しないことを確認してください。この隙間が狭いと、走行中にチェーンがサスペンションに干渉し、破損や車両の制御を失う危険があります。

サスペンションとタイヤの最小隙間

サスペンションとタイヤの間にも十分な隙間が必要です。特に段差やカーブでサスペンションが動いた際に干渉しないよう、この隙間が確保されているか確認してください。

ロアアームとタイヤホイールの内側との隙間

ロアアームとホイール内側との間にも十分なクリアランスが必要です。チェーンがロアアームに触れると、タイヤの回転に支障が出たり、チェーンが破損する可能性があります。

※ 特に前輪に布製チェーンを装着する場合、ハンドルを左右いっぱいに切った状態でこれらの隙間を確認することが不可欠です。ハンドルを切ることで、タイヤの位置が変わり、隙間が狭くなることがあるため、十分なクリアランスが確保されているかを慎重に確認してください。